BSアンテナには電源が必要です。その2
「BSアンテナには電源が必要です。その1」の続きです。
HDレコーダーのBS電源供給がどうにも腑に落ちないので
レコーダーの取扱説明書をダウンロードして一言一句読み込むと
こんな記載が。
=====前略=====
コンバータへの電源供給は「自動」「切」の2通りがあります。
「自動」=レコーダーの電源を入れた時に衛星アンテナへの電源を供給します
(要約:レコーダーの電源が入っている間しかコンバータへ電源を送らない)
「切」=衛星アンテナへ電源を供給しません。
(要約:コンバータへの電源供給は全く行わない)
=====後略=====
?・・・ええーー???。
つまり、今回のように
BSアンテナ > HDレコーダー > テレビ
とアンテナ配線を送り配線している場合HDレコーダーの電源が
(予約録画待機状態も含めて)切れるとBSアンテナへの電源供給が
断たれてしまうのです。
テレビにもコンバータ電源を供給する機能はあるのですが
HDレコーダーを跨いで電源供給することができないので
この組み合わせではBSを完璧に録画するのは難しい、
ということになります。
ブースターまたは電源ユニットで受信機器とは関係無く
電源を送るしかなさそうです。
(今回の応急対応がまさにこのパターン)
あとはアンテナからの配線を分配器で各機器へ分配すると同時に
各機器から必要に応じて電源供給をするという考え方もありますが
同一ライン上に複数の機器から重畳電源が入るとエラーを起こす機器もありますので
あまりお勧めはできません。
そういえば以前このパターンでトラブったのも今回と同じS社の製品でした。
画質は最高でファンも多いメーカーですが考え方が独特で
工事業者的にはハマることもあるので要注意です。
設定項目や内容がメーカーで統一されていないのは
おかしいんじゃないでしょうか。
ちなみに今回のテレビは同じS社ですがBSアンテナ電源は
「オート」=必要に応じて自動で入
「入」=本体電源の状態に関係無く常時入
「切」= 〃 常時切
になっています。
判り易いですね。
P社はじめ他のメーカーはテレビもレコーダーも
基本は同じ考え方です。(全て確認した訳ではありません)
とにかく原因がわかったので解決しました。
お客様には
「ちゃんと最後まで面倒見てくれて、御宅に頼んでよかったわ。」
と喜んでいただけましたがなんだか納得できない案件でした。
御依頼ありがとうございました。
後記:「BS/CSアンテナ電源」が「自動」でHDレコーダーの電源が切れた状態でも
別項目の「BS/CSアンテナ出力」が「入」になっていれば電源供給される、
との情報があるようです。
実機がないので確認できませんがそれはそれで判りにくいですね。
(ソニーのサイトを見ると送り配線について記載が無いので
そもそも推奨してないのかな?。
それなら送り端子を装備するなよ・・・・モヤモヤ)