エアコン室内機の移動です。

ちょっと変わった依頼です。

7年ほど前に弊社で取付したエアコンですが、

「位置が宜しくないので移動してほしい」

とのこと。

これだけなら極々稀に無いことも無い話です。

新しい家具を置いたら現在の取付面だと家具にあたって温風が回らない、とか

ベッドの位置を変えたので冷風が直接当たって不快、とかで

隣の壁面(たとえば南壁から西壁など)に移動するパターン。

 

しかし今回の依頼が変わっているのは

「同じ壁面で水平左方向に30センチほど動かして

入隅(というより横の壁)から離して取付し直したい」

と言うもの。

しばらく考えて、

「・・・ええええーーーーーー?。」

と叫んでしまいました。

つまり部屋の隅で隣の壁一杯にくっついて取付されているのが苦になる、

壁から離したい、と言うことだそうです。

 

エアコンの機能や能力には全く問題無いのに、

美観的にも支障はないのに、

7年間違和感無く過ごしてきたのに、

いまさら???。

前回7年前も今回も元請の会社を通しての依頼だったので

御客様と直接やりとりしていません。

なので御客様の真意は判りません。

間接的に伺った話だと御客様がエアコンクリーニング業者を

頼んで来てもらったら

「こんな部屋の隅に、しかも壁一杯に取付するなんておかしい。

せめて(この家の)2階くらい壁から離して取付けするのが常識。」

と言われてしまい急に気になって居ても立ってもいられなくなった、とのこと。

 

元請さんからは

「7年もたってクレームと言う訳でも無いし、

費用はこちらでみるから何とか頼めないかね」とまで

言われてしまったので気は進みませんが

工事させていただくことになりました。

 

移動と言っても家具や時計を掛け替えるのとは訳が違います。

室内機の取付状況。

右の壁にくっついています。

一度配管まで完全にバラシてから、

移動先の位置で壁貫通穴を再開口、

室内機を再取付して元の穴はキャップで塞ぎます。

 

外部も同様です。

外部の作業前

再取付完了。元の穴をキャップで塞ぎます。

不用なガス管が残っていて新しい穴を

開口するのに支障があるのでついでに撤去にしてあります。

(ガス管の撤去と補修は元請さんにやっていただいています。)

通常の「既設取り外し新品の取付」からすると

2倍以上手間がかかってしまいました。

直接はお会いしてないですが御客様にもOKもらえたそうで

よかったです。

御依頼ありがとうございました。

 

 



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