レスキューでは予想外のことも起こります。

御高齢のご夫婦よりのレスキューの依頼がありました。

「トイレの照明、おかしいから替えてほしい。」

「どんなふうにおかしいですか?。」

「電球を替えても点かない。」

「どんな形ですか。」

「ふつうの奴。

人が来ると勝手に点く奴。」

「一度診させていただいても?。

メールで画像を見させていただくとか。」

「年寄はそんな洒落たことできせんわ(=できないよ)。

そんな大したもんじゃないから、

おなじような奴を適当に用意して来て一度で済ませてよ。

ただし、メーカーは松下かナショナルにして。」

とってもアバウトな依頼で困ります・・・。

それに随分前からメーカー名はパナソニックなんですけど・・・。

 

気を取り直して準備にかかります。

今では少なくなってしまったパナソニックのトイレ用照明で

直付け、人感センサー内臓を探し出して費用を口頭で確認。

「まかせるわー。」

ありがとうございます!。

数日後、訪問の日となりました。

 

現地に案内していただくと、

照明はシーリングレセップ、シリカ電球(いわゆるラッパ型)で

センサー無し。

 

代わりに壁スイッチが人感センサーです。

「アチャー・・・・。」

話がちがいすぎます・・・。

 

 

最初は試しに壁センサースイッチはそのままで照明器具を交換してみると

気分が悪くなりそうな位激しく点滅してとても使えません。

白熱灯専用のセンサースイッチ、

尚且つほんのり点灯モード付き、

という最高級品の自動スイッチです。

なので

LEDに合わない電子回路が使われているのかもしれません。

 

次に用意した照明器具は人感センサー内臓なので既設のセンサースイッチを

バイパスして電源直結してみました。

(スイッチ無しで点滅は照明器具まかせ、という目論みです。)

 

しかし照明はOKでも今度は換気扇が動かなくなってしまいました。

(換気遅れ連動タイプなので照明が繋がってないもしくは作動しないと

換気扇が動かない仕様なのか、

そもそもスイッチが故障しているからなのか?)

お客様に状況を説明して(追加で)スイッチも丸ごと交換してはどうかと提案。

了承していただいたので問屋まで部品を取りに行って

何とか改修を完了することができました。

(片切の表示付スイッチとパイロットランプ付スイッチの

組合せに交換しました)

 

ビフォー

 

アフター

 

「今まで機能が良く判らんでこの小さなつまみで操作してた。

やりにくくてしょうがなかったが、これなら儂にも判る!。

ありがとう!。」

レスキューはぶっつけ本番なので結構な頻度でこういう行き違いが発生します。

ある意味腕の見せ所です。(汗、、)

お客様には喜んでいただけて何よりです。

御依頼ありがとうございました。

 

 



「はらでん」 はこんな仕事をしています : その他の記事