TKCシステムが不調です。その2

「TKCシステムが不調です。その1」の続きです。

・・・状況から推察するに、

電源ではなく通信回線のどこかが原因かも?。

そこでLAN配線のルートを伺うと離れたところにあるルーターから

壁モール、床モールを通って事務所の机の島の下、HUBへと

一部は露出に近い状態で転がっています。

 

写真は机の下、

(フラットケーブルなのでそもそもよろしくないのですが、

その件はここでは割愛します)

椅子の車輪で踏まれてクタクタ・・・。

「・・・・結構配線が踏まれて痛んでますね。」

「そうなんです。

ここなんかテープで補修してあって・・・。」

「補修??。」

LANケーブルは芯線が細いので普通は補修できません。

「ここです、黒いテープの所。」

「拝見します。」

テープを捲って確認するとフラットケーブルの一対の被覆が破れて

芯線が剥きだしになったのに上からテープを巻いてあるだけ。

これは怪しい。

このフラットケーブルは見た目4芯ですが一列に2芯が撚り合わせで

封入されていて8極8芯になっているタイプです。

つまり一般的な丸形ケーブルより密度が高く繊細。

拡大してみました。

外装のビニルどころか芯線の被覆も破れてしまい

2芯が接触するかしないかの微妙な所です。

(1芯は切れているかも?)

剥けた外装はそのままなのでテープを巻いたことで

更にペア線の短絡が助長されたようにも見えます。

 

お客様と相談して痛んだLANケーブルの替りに

仮設のLANケーブルを敷設してしばらく様子を見てもらうことにしました。

症状が出なくなればLANケーブルが原因という目論みです。

 

その3へ続く。

 

 



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