アースが元々無くて「手直し」になりました。

知り合いの知り合いでエコキュートが不調なので交換を依頼されました。

協力業者と連携してほぼ半日でサクッと作業完了。

即日でお風呂も入れたそうでメデタシメデタシ。

電力会社に設備変更の申請もキチンとしました。

問題無く作業終われたなあ、と思って忘れかけたころです。

お客様のところに検査にきた中部電気保安協会さんから連絡が。

「アースが取れてないよ」

「ええー!?」

慌てて現場に向かい再確認すると確かにとれてません。

(ほぼ無限大・・・とほほ)

今回の施工では元々エコキュートに繋がっていた配線は全て流用。

もちろんアース線もヒートポンプの渡りまで全て再接続してあります。

「おかしいな・・・」

エコキュートの電源は直上の分電盤からVVF2芯とIV1芯でそのまま繋がっていました。

分電盤に各回路のアースが集中結線してあります。

ここで測ってもアース無し。???。

配線を目視でたどると各配線はコンセントや機器に向かっていて

地面や鉄骨などアースがとれそうな方向には向かっていませんでした。

 

つまり元々こちらのお宅ではアースは施工した振り?だけで

全く取れてなかったということになります。

ひゅえー。

とはいえ検査が通らないので新たにアースを施工することに。

指摘されたのはエコキュートのアースなので

エコキュートだけアースとればいいのですが

エコキュートの設置場所は勝手口と土間コンクリートで

接地極(アース棒)を地面に打ち込むのが困難

且つためらわれる状況。

 

アースの施工が可能な場所を探すと丁度いいところに

台所専用回路の配線中継BOXが外壁にありました。

「ここでアース打って接続すればエコキュートだけでなく

家全体のアースも改善できるな・・。」

一挙両得を狙い、早速作業開始です。

アース棒を打ち込んで測定300Ω。

既設アース{もどき}に接続して

エコキュートのアースを再測定しましたら

両方 250Ωで及第点です。

 

完了ですがお客様には平謝りでした。

思いこみで仕事を進めてはいけないと改めておもいました。

御読みいただきありがとうございました。

 

 



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