端子台・端子の焼損です。
得意先の工場から集塵機の電源工事で相談を受けました。
打ち合わせと日程調整も終わった時、ふと見ると工事予定の動力分電盤の
主幹端子台の透明カバーが変色しています。
「?」
カバーを開けると端子台・端子が焼けて一部は錆が出ています。
「うぉ。
なんじゃこりゃ。」
出張に出る所だった得意先社長を慌てて呼び戻して現認してもらい、
即改修工事を承りました。
とはいえ、配線に余裕が無いので端子台だけ、端子だけ交換できないので
ブースごと替えることにしました。
工場は稼働中なので停電作業の時間を極力短くしたいのもあります。
ビフォー
アフター
予めブースを作ってゴッソリ組み替えることで時間を短縮しましたが
それでも昼休憩の1時間では終わらず若干工場の
作業開始を遅らせてしまいました。
「申し訳ありません。」
「いやいや、よく気づいてくれました。
すぐに直してくれてありがとう。」
「恐縮です。」
撤去した端子台を分解(破壊)してみました。
溶解した絶縁キャップを無理やり引き剥がすとこの状態。
交換してよかったですね。
ここだけ焼けた原因ですが、一つ思い当たる節があります。
こちらの工場では溶接作業があり三相溶接機だけでなく
一部で単相溶接機を使用しています。
電力会社との事前協議でこちらの需要家(御客様)では
低圧三相R・S・Tのうち単相溶接機はR・Sに接続することになっています。
(長くなるのでこれ以上の詳しい説明は省略します。
興味のある方はフェスタが再開されたらお越しください)
単相溶接機を接続した赤・白つまりRとSに負荷がかかり
赤配線の端子が焼けてしまった、ということでしょうか。
焼けた端子台は130A規格でブレーカー125Aからすると十分な電気容量が
あるはずなのですが、
余裕をみてひと回り大きい240A規格の端子台に交換しておきました。
デカっ(笑)。
御依頼ありがとうございました。