動力分電盤で火災発生!!

去る4月後半、そろそろGW連休の話題が世間を賑わす時期でした。

数年前に高圧設備の改修でSOGの交換をさせていただいた御客様から

電話いただきました。

「ブレーカが燃えて火事になっちゃった」

「ええーー!!。

お怪我は?建物は?酷いんですか?」

「分電盤の中で済んだ。

保安協会に来てもらって仮復旧してあるけど

応急処置なんで修理が必要だから近いうちに頼めるかね」

「とりあえず伺います」

 

現場に伺うとアチャーな状態です。

 CIMG2106s

火元のブレーカは形を残すのみ。(矢印)

CIMG2106s1 

周囲の3台も溶けてしまっていますので

計4台交換が必要。(緑丸)

   

 

一番の問題は配線です。(オレンジ丸)

CIMG2119s

 

火元のブレーカから立ち上ったであろう炎で配線が焦げて

一部は絶縁被覆が溶けてしまっています。

保安協会の応急処置で最低限必要な機械は動くようになっていますが

熱で被覆が溶け融着しているのでどの配線がどこに繋がっているのかワカリマセン。

電源側、負荷側、まぜこぜになっていますから

うかつに触るとショートしてドカンです。

 

「・・・これは全停電して一本一本バラシながら調べて直すしかないですね」

「それは困る!。

GW前の納品で工場は停止できない。

修理は休みに入ったらで頼むよーー(拝み)」

「こちらは構いませんが、十分注意してください。

何時再出火してもおかしくない状況です。

少しでも異常があったら直ぐに元のブレーカを切ってください」

「わかった、わかった」

・・・あまり判ってなさそうです。

勝手に電気を止める訳にはいかないので無事を祈りながら帰社しました。

 

GWの中日で休業日を設定してもらい修理開始です。

 

ビフォー

 CIMG2105

アフター

 CIMG2276

完了しました。

 

粉末消火器の粉が他のブレーカにもかかっていますし

近隣のブレーカも熱で支障が出てくるかもしれません。

そもそも見るからに古いブレーカ(推定製造から30年以上経過)ばかりで

いつ故障や事故がおきてもおかしくない状況です。

動力盤のキャビネットの中身を丸ごと取り替えするようお勧めしたのですが

予算繰りもあるので今回は焼損部分のみの修理。

予算がついたら全改修するとのことで御希望にあわせました。

早めに全改修していただけるといいのですが。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 



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