ホイストのトロリー線を修理しました。

ホイストとは工場などで重量物を吊上げるレール移動のクレーンの通称です。

 

こんなの。

壁や天井に這わせた銅バーから電気を取りだします。

(ケーブル給電だと端から端まで届くようにする長さだと

トグロを巻いてグチャグチャになってしまうからです)

銅バーに沿ってホイストが移動するので絶えず電気が供給される仕組み。

 

御客様から問い合わせがありました。

「ホイストの電気のとこ壊してしまった。

直せるかちょっと見てもらえる?」

「・・・?。

とりあえず伺います。」

ホイストもトロリー線も専門業者が施工メンテします。

とくにホイストは事故防止のため定期点検が義務付けられており

専門業者がトロリー含め関連部材・工事・点検管理等々まで

ガッチリ握っていることが多いです。

そのため外部の業者に声がかかることはあまりありません。

こちらは自社で全部やってみえるのでたまに弊社に御声掛けいただいています。

 

伺ってみるピンと真っすぐのはずのトロリー線が波打っています。

「あちゃー・・・。」

別業者が工事中に部材を誤ってぶつけてしまい

端部の部品を壊してしまったそうです。

実はトロリー線は一端を固定しもう一端をバネ部材でテンションをかけることで

長い距離の直線を保っています。

なので固定側の部品が壊れるとテンションがかからなくなり

ダラダラに垂れてしまうのです。

逆に言えば部品を取り換えれば復旧できなくはないです。

部品を取り寄せて交換。

ビフォー

 

 

 

アフター

 

 

完了です。

 

実は部品がメーカー欠品ですぐに直せなかったので

2週間ほど垂れた状態で放置することになってしまい

トロリー線に癖というか変な型が付いてしまったので

それを直す方が手間でした。

(レールが真直ぐでないとホイストの集電装置が

外れやすくなってしまうので直線にする必要があります。)

 

仕組みは簡単と言っても高所作業車が必須の危険作業です。

梯子ではできない作業。

真似する人はいないとは思いますが

無茶だけははされないようおねがいします。

 

御依頼ありがとうございました。



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