ホイストクレーンの修理:トロリーダクト編 その2

ホイストクレーンの修理:トロリーダクト編 その1」の続きです。

部品を取り寄せて日程調整

交換作業に入ります。

新旧部品の比較

3極ある電極がバネでダクト内側のレールに押し付けられ

移動しても固定でもトロリがついて回って

ホイストに電源を送る仕組みです。

本来の電極

 

取外した既設の電極

極が擦り減って、しかも片減りしています。

電極はバネ2本で押し付けるタイプなので

多少は擦り減ったり傾いても吸収してしまうはずなんですが・・・。

これだけ擦り減るとカバーしきれない、という感じです。

 

(ちなみに上記は内側から外側へ・東西方向への移動です。

なので南北方向に動かすトロリとダクトはもう1列あります。)

ビフォー

アフター

トロリーをスムーズに走行させるには本来ガイドが必要ですが

こちらのお客様の設備には取付られていませんでした。

片側には溶接の鉄筋棒が残っていたので壊れたのかもしれません。

なのであり合わせの材料でもう片方のガイドも作りました。

試運転。

まあまあの動きです。

しばらく往復や急停止、インチングなどでテストしましたが

問題なさそうなので終了としました。

御依頼いただき有難うございました。

 

 



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