マンションの電気配管から浸水だそうです。

ちょっと変わった御依頼です。

「マンションの電気配管から水が入っているんで口を塞いでほしい」

「?」

監督さんに案内していただくと建物の大元の電気配線を引き入れている

配管の口元(業界用語でエントランスキャップといいます)の蓋が

劣化してそこから水が入るとのこと。

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赤い矢印の穴から水がはいるのでは?とのこと。

(本来は緑の矢印のパテが各穴を塞いでいたのですがパテが硬化して

落ちてしまったのでしょう、これしか残っていませんでした)

 内フタが無くても外側が屋根構造なのでそこまで水が入るとは思えませんけど・・・・・。

 

配管は外壁に沿った配線ダクトへ繋がっており、浸水した水の流れによっては

1階の店舗側での雨漏りや漏電に繋がるそうでトラブっているそうです。

 

 

住人の駐車スペース2台分をお借りして作業車を設置。

(アウトリガを張りだすのでこれだけのスペースが必要なんです)

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万が一のため車の後方、作業箇所の直下には安全柵を設けて

通行される住人や従業員の方々に注意を促します。

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いよいよ作業開始、当社の高所作業車の出番です。

 

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(赤い丸が問題の作業箇所です)

マンションの為電気の引き込み口はとても高いところにあり

高所作業車が無ければ足場を組むしかありません。

 

 

パテで詰めるのが一般的ですが蓋が劣化していて

パテを込めるとそのまま割れてしまいそう。

パテが留まらないのでシリコンコーキングで塞ぐことにしました

(劣化した蓋の保護も兼ねています)

 

ビフォー

 dscn3523

アフター

 dscn3530

 

下から見るとわかりませんが配管ダクトの側蓋面と天面の間に5mm以上の隙間があり

天面に降った雨がそのままダクトに入っていきそうです。

上から見たところ(矢印が隙間です)。

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なぜ屋外でこの仕様なのか理解に苦しみますが詮索はよしましょう。

(個人的にはこちらが浸水の元凶のような気がします)

監督さんに説明してシリコン詰めておきます。

完了です。

 

 

これで改善されるといいですね。

御依頼ありがとうございました。

 

 



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