MC工作機の手元コントローラの修理

得意先の工場から依頼です。 

「MC工作機の手元コントローラが動かなくなった。

前も同じ症状で直してもらってる。

大至急でよろしく。」

 

前回修理を担当した別の者に状況を聞くと位置合わせに使う

下の写真のような手元コントローラのことのようです。

ダイヤルコントローラ

MC工作機は基本打ち込んだデータで鋼材を切削するのですが

最初の位置出しや途中の微調整はやはり人間の手で行う必要が

あるのだそうです。

本体の操作パネルでも当然操作できるのですが

離れたところにあるので操作パネルの前からでは

材料と刃先を擦り合わせる手元が見えない。

 

近くで微調整するためのオプションで こんな物が出てるんですねえ。

 

 さて、前回修理を担当した弊社の別の者からの情報で

「ボックスを開けると半田付けされたダイヤルスイッチの

端子が見えるから剥がれた線をハンダで復旧して」

とのこと。

 

早速開けてみると

CIMG3385

 ありました。

 CIMG3387a

 青い線(赤矢印)が小さなセレクトスイッチの端子(ピンク矢印)から

外れてしまっています。

 

違うところに繋ぐとショートして最悪の場合

高価な工作機を壊すことになりかねません。

導通を当たってどこの端子に繋がっていた線なのか念入りに確認します。

 

ここからやっと作業なのですがハンダ上げも相手が細いので難しい。

 

ニクロム線(最近の人は知らないかなあ・・・)くらいの

細い単線なので被覆を向いただけで切れてしまいそうです。

スイッチ側の端子も縫い針より細い棒。

ハンダを乗せても溶けたハンダが自身の重みで流れ落ちてしまうのです。

 

担当者も御客様も時々修理してるとのことでしたから

半田付けしてあっても振動などで外れてしまうのでしょうか。

 

何とか接続できました。(写真取り忘れました・・・)

 

 お客様に試運転してもらい元通りなのを確認、完了です。

当日修理できましたので大変喜ばれました。

 

御依頼ありがとうございました。

 



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