既設の照明器具にLEDランプを取付する危険

既存の貸事務所などで照明器具を交換できない、

あるいは返却時の面倒から交換したくない事業所などから

「器具はそのままで40W蛍光管型LEDを取付けしてもらえないか」

「工事不要のLED管を買ったけど自分で取替えても点かない、

見てもらえる?」

などの問い合わせをいただくことがあります。

「電気屋さんにやってもらえれば安心だから」

いやいや、そういうわけではありません。

 

まず既存の蛍光灯は今まで使用したことで部品が劣化しています。

特に電球がハマるソケットがくたびれています。

そこに電源内臓の重いLED管を取り付ければ落下の危険が増大します。

32w1本の場合、従来型蛍光管が一本約185gに対して電源内臓LED管は

軽くても300g、重い物では800gを超える物もあります。

 

また、工事不要と書いてあっても実際には内部の配線を変更する場合があります。

仮に配線変更した器具に従来の蛍光管を取り付けたり他の仕様のLED管を

取付してしまうとショート、発火、火災の危険があります。

当社で施工する場合は警告表示シールをしておきますが

残念ながら見ない人は見ませんし意味が通じない人もいます。

 

本当に工事不要ではめかえるだけの商品もありますが

残った既存の安定器とLED管の電源が重複するロスなどで

電気代が思ったより安くならないこともあります。

既存の安定器に電気が流れ続けることで安定器がパンクしてしまった

例もあるそうです。(文末資料写真を御覧ください)

 

照明器具は設計製造した業者が器具全体でその性能、品質を確認して

責任を負っていますが改造することによりその保証がなくなります。

各種保険等も適用外になる恐れもあります

 

将来的な危険を伴う責任のもてない作業になりますので

当社の免責事項を一筆お願いしてからの作業になります。

御客様におかれましてはよくよく御確認御検討ください。

 

 以下は日本照明器具工業会からの啓蒙広告です。

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こちらにはもっと恐ろしい写真も・・・・

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 ひえーーー。

 安定器が爆発してますうーー。

口金が溶けてますうーーー。

 

 LEDを導入されるなら照明器具ごと交換するのが安心です。

御読みいただきありがとうございました。

 



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