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大規模な工事では仮設電気も大規模です。

得意先の塗装会社からです。

「某所での外壁工事で下地処理の関係で足場内で100V工具を使いたい。

延長コードでは能率悪いので足場の途中途中で作業用のコンセントを考えている。

見積もりしてください」

とのオーダーが。

とりあえず現調(現地調査です)。 

 

早速現場に伺うと現場建物は12階建て。

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面積も縦18 m ×横 30mと駐車場との位置関係で受電するプレハブ現場事務所から

もっとも遠い側の面の高層部では合計距離が平面でも150mに達しようかという状況です。

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試算でも100万円近い金額となってしまい、とても予算が出ないそうで

別の方法?を探すそうでキャンセルとなりました。

工事用の仮設電気といえ内容によってはもっとかかる場合もあります。

 

当ブログの過去記事 「サーカスの電気はどうしているの?」で書きました

高圧仮設電気ではおそらく数百万円のレベルでしょう。

 

今回も「足場の上のほうに100Vコンセントを幾つか作るだけ」と考えると

途方もない金額です。

 

しかし技術的に必要なら仕方ありません。

さて、なぜ100Vを作るだけでこんなにかかるのでしょう?。

 

電気には電圧降下という現象が生じます。

これだけの距離を一般的な延長用ドラムリール(芯線2m㎡)などで

引っ張った場合、工具使用時の電圧100V電流20Aと仮定すると

末端電圧は半分の50v以下になってしまうでしょう。

 回転系の研磨工具を使うそうですが回転はするが力は入らず

刃を当てると止まってしまうなど作業ははかどらないことが予想されます。

 

また途中のドラムリールのケーブルが焼けて損傷する可能性も大です。

そのような非効率・危険を鑑み、また狭い足場や昇降階段を重い発電機を

担いで12階=40m近い高さまで毎日昇り降りすることを考えれば

安いかもしれません。

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実際の足場。

果てしなく上へ続きます。

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高さと距離の確認で最上段まで登って降りましたが

それだけで太ももが筋肉痛になりました。

ふう、ふう。

 

 「別の方法」でどのように間に合わせるか心配ではありますが

得意先の作業員の方々に危険や苦労が少ないことを祈ります。

 

御声かけありがとうございました。

 

 

 

 



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